今回は、ChatGPT APIとPythonを使って、顧客対応に欠かせない「お詫びメール」や「クレーム返信文」を自動生成するツールを作成します。感情的になりがちな返信内容を、冷静かつ誠意のある敬語文に整えることができます。
1. ツールの概要
- 顧客からのクレームや指摘に対する丁寧な返信文を生成
- テンプレート不要で内容に応じて柔軟に調整
- 再発防止の説明や謝罪文も自動で挿入
2. 環境準備
2-1. ライブラリのインストール
!pip install openai
2-2. APIキーの設定
import openai
# ChatGPT APIキーを設定
openai.api_key = "sk-あなたのAPIキー"
3. お詫びメール生成関数
def generate_apology(text):
\"\"\"\n 顧客からのクレーム文などに対して、丁寧なお詫びメールを生成する。\n \"\"\"\n prompt = f\"\"\"\n 以下の内容をもとに、丁寧で誠意あるお詫びメール文を作成してください。\n 件名、挨拶、謝罪、本題、今後の対応、締めの挨拶を含めてください:\\n{text}\n \"\"\"\n\n response = openai.ChatCompletion.create(\n model=\"gpt-3.5-turbo\",\n messages=[{\"role\": \"user\", \"content\": prompt}],\n max_tokens=350,\n temperature=0.4\n )\n\n reply = response[\"choices\"][0][\"message\"][\"content\"].strip()\n return reply
4. テスト実行
complaint_text = \"昨日届いた商品が破損していました。梱包が甘く、非常に残念です。至急対応してください。\"\n\nresponse = generate_apology(complaint_text)\nprint(response)
5. 出力例
件名:商品破損に関するお詫びと対応について
〇〇様
いつもお世話になっております。〇〇株式会社の□□でございます。
このたびは弊社よりお届けした商品が破損していたとのことで、大変ご迷惑をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます。
梱包体制の不備によりご不快な思いをさせてしまい、誠に申し訳ございません。
現在、代替品の手配を最優先で進めており、明日にはお届けできるよう対応中でございます。
また今後このようなことが起こらぬよう、梱包工程の見直しと再発防止策を講じております。
このたびは誠に申し訳ございませんでした。
今後とも変わらぬご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。
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〇〇株式会社 □□
6. 応用例
- 問い合わせメール返信文の自動生成
- レビューへのお詫びコメント作成
- LINE BOTやフォームと連携し即時応答
7. まとめ
今回は、ChatGPT APIを活用して、お詫びメールやクレーム返信文を自動生成するツールを構築しました。迅速かつ誠意のある対応を実現し、顧客満足度の向上にも貢献できます。ぜひ実務に役立ててください。
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